そして退院へ…

  • 2020.08.31 Monday
  • 18:05

こんにちは。

今日も、調子悪い時のラッセルクロウです。(2回目)

この完全に放置した無精髭とも間もなくおさらばです。

 

 

退院が決まりました!

いやーーーーーーー2週間長かった。2週間。

 

世の中から断絶された、というのは言い過ぎだな。ネットもテレビもあったし。

けど天候から物欲から食欲から何から、

あらゆるものに手が届かない生活はなかなかレアな体験だった。

 

振り返れば、入院中の治療はアビガン投薬と隔離・安静のみ。

最後までWEB回診なので担当医とは一度も会わずに退院することになる。

会いたいわけじゃないし感染リスク考えればそれが良いに決まってるんだけど、

採血と検尿と投薬だけで寝てるだけだったので、治っている感じがまったくしないんだよね。

 

ただ明らかに倦怠感は抜けたし、熱も下がったし、味もするし、回復はしているのは間違いない。

コロナに限らず、WEB診察が通常になる時代も間もなく来るんだろうなと実感。

緊急事態だからこそ進歩するものもあるよね。複雑だけど。

 

 

担当医との最後の検診で話した内容はざっくり以下。

 

・37.5度以下が10日以上続いた

・レントゲンで肺炎の影も薄くなる(「無し」ではない)

・倦怠感無し

・味覚も戻っている

 

※ただ、同室で卒業していったTKは最終日まで味覚は戻っていないと話していたし、

 その後入ってきた人も完全回復という様子でもなかった

 

報道で報じられている通り、新型コロナの感染というものは完治するものではないのかもしれない。

味覚が戻ったという人もいればまだ鈍い感覚が残る人もいる。

退院=コロナバイバイ!というわけでは決してない。

 

先日のブログでも書いた通り、

抗体ができたのかどうかも分からないこの手で家族と接していくことは物凄く怖い。

けれど、今までコロナを克服してきた方々の症例と、

現代医学で判明している最大の知識の判断のもと、

 

そして退院へ…

 

 

復帰について、

誰がどうやって決めるのかまとめ。

 

・病院は、退院後の復帰については保健所任せ

・保健所は、復帰時期について指定は無く、会社の規定に沿ってとのこと

→つまり復帰時期は各社、各組織に委ねられるとのこと。意外だった!

 

特に意外だったのは病院側は「指定無し」のスタンスが強いということ。

退院時もPCR検査はしないので、完治を目指すというよりは、

上記条件を満たしたら「病院のやるべきことは全てやった」の姿勢なのかなという印象。

 

ここまで長期化すると医療従事者の負担も想像を絶するし、病床も不足するし、

「完治か怪しいレベル」なら自宅で治してね、付き合っていってね、という無言のスタンスを感じる。

医療崩壊を防ぐ上で懸命な判断に思います。

 

なので今の私の心境は、入院した時に想像していたものと随分違った。

「退院イコール完治!ヤッホーイ!自由だ!!」というわけにはいかないのだ。

「withコロナ」は、感染後のことも指しているんだな。

 

 

最後、保健所より「新型コロナウイルス陰性が確認され退院される患者」へ宛てた書面が渡される。

内容は以下。

 

・一般的な衛生対策を徹底すること

・毎日の検温と健康状態の確認 ※保健所から連絡があることも。基準はこれも37.5°

・咳や発熱の症状が出た場合は保健所連絡

 

総じて感じるのは、保健所(ひいては国)が主導で舵取りを行い、

病院は受け入れなど技術と病床の提供の役割分担になっているということ。

 

どうしても素人目から見れば病院主導、窓口が保健所のイメージが先行するが、

実際は保健所が情報を取り仕切り、相談も全て保健所が担っている。

「医療従事者」という表現が医師や看護師だけを指すのではなく、

保健所でケアに当たっている方々の活躍を軽視してはならない。

 

 

ありがとう保健所の方々。

もうお世話にならないよう、感染防止の徹底に徹底を重ねていきます。

これを読む皆様も同じように感じていただけますように。

 

 

また、退院後に振り返りを記載しようと思います。

映画ライフ:後編

  • 2020.08.31 Monday
  • 07:36

こんにちは。

調子悪い時のラッセル・クロウです。

 

 

髭のボッサ感と、湿気が強いとうねり出す天パの具合がね。

 

さて、本日の回診が問題なければ、明日には退院できるとのこと。

現在の体調はと言うと、極めて「普通」である。

 

今朝の検温は36.5°、平熱が35.5°ほどなので平熱よりはやや高いが、

この温度が2週間続いていることになる。

だるい感じはもうほとんどなく、味もする。

食欲も戻ってきていて、完食できるようになっている。

体感としてはもうとにかく「普通」である。

 

退院後のフローについては、

回診後の方が情報が出揃うはずなので、明日更新しようと思います。

 

 

さて書くこともないので、映画ライフ後編。

 

 

16:七つの会議

半沢直樹熱を納める為にチョイス。キャストも内容もほぼ半沢直樹。

池井戸潤作品は歌舞伎勢の顔芸が良いね〜 スカッとするよりサラリーマンの哀愁パートが多かった。 

 

 

17:時計仕掛けのオレンジ

キューブリックの伝説的作品。サブカル大学出身のくせに観たことなかったのでやっと観れた。

暴力と性とファッション、若者のすべて系映画だと思ってたけど、洗脳と粛清の胸糞映画だった。

けど惹きつけられる。なんだこれ。

 

 

18:オーシャンズ12

前作11がスパイ映画として大成功したけど、ラブロマンス風味が強くなった12.良いんだか悪いんだか。

ジュリア・ロバーツがジュリア・ロバーツそっくりさん役で出て、「鼻は確かに似てる」とか言われててウケる

 

 

19:オーシャンズ13

12でやや日和った分を取り戻すように骨太なスパイ映画として復活を遂げた13。

豪華キャスティングが注目されがちだけど、音ハメと脚本も相当格好いいと思う。ただジャケットがダサいのが難点。

 

 

20:エヴァQ

誰かシンジ君に状況説明してあげて。

 

 

21:素晴らしき哉、人生!

勇気をくれる名画。

人生に迷った男が、自分がいない世界を体験することで人生を見つめなおす物語。

名作といわれる映画たちには相応のエネルギーが籠っている。

 

 

 

以上。

 

入院生活中、あと3本くらいは映画を見れるだろうか!

こんな映画漬けの日々はそうそう訪れないはず。

やりきってやりましょう。

 

 

 

入院ライフログ更新

  • 2020.08.30 Sunday
  • 09:57

 

こんにちは、ジョン・ファヴローです。

 

いいかげん誰だよ!というツッコミが多そうなのでここらでジョン・ファヴローのことをご紹介。

アイアンマン・実写版ライオンキングの監督でありながら自身で俳優/プロデュースもこなす、とんでもない才覚の人です。

髭のだらしない生え方が似てるというだけでこのブログで3回目の登場となります。終わり。

 

 

書くネタの枯渇が著しい今日この頃、

もともと新型コロナ感染と入院生活の記録として始めたブログであるという初志を思い出し、

入院環境について記録しておこうと思います。

もちろん病院によって差があるはずなので、一例としてご参照ください。

 

 

・防護服の看護師さんは毎日交代制

完全防護服の看護師さんが毎日交代で担当してくれる。

マジでモンスターズインクの防護服マンみたいな恰好なので慣れないうちはギョッとするが、2日で慣れる。

難点としては表情もほとんど見えないので、どなたが担当かも見分けがつかないこと。

明るい人、真面目な人、看護師さんによって個性もそれぞれだが、町で会っても絶対にわからない。

 

 

 

・ipadで回診。入院から(おそらく)退院まで、担当医とは一度も会わない

毎日回診ということで、1〜2分のWEB通話があるのみ。

容体悪化がなければ本当に30秒くらいで終わる。こちらも何か話すネタがあるわけでもないので仕方ないが、ちょっと寂しい。

回診の効率はかなり良いと思う。全室回らなくていいわけだから時間的にもだし、何より医師の感染リスクが極めて低い。

ただ着信はいつも突然、神出鬼没、壁に耳あり、障子にメアリージュンなので毎回ドキッとするのが難点だ。

 

 

・シャワーは一日一回、予約制

個室にはシャワーがついてるので予約は不要だが、大部屋の場合は共用なので毎朝予約がいる。

ナースステーション脇のホワイトボードに時間割があるので、

大体朝食を返却するタイミングで希望時間帯に部屋番号と名前を書く。

時間は30分。

シャワー室にはスノコが敷かれているだけで、それ以外は普通のシャワールーム。

石鹸・シャンプーは常設はなく、無い人は売店の購入品リストから注文する。

小さいドライヤーが備え付けられているので、髪を乾かすことはできるけれど女性のロングだと相当時間かかると思われる。

全部こみ30分だし、超過すると後ろ予約の方が来てしまうので、実質25分くらいか。

男性は問題ないけど女性は大変だ。

 

 

 

・食事は朝夕が選択制、完食度を毎回聞かれる

毎朝食時に翌日のメニュー表が配られる。A/Bと〇をつけあれるようになっているので、

希望コースを選択し、ナースステーションのポストに入れる。

選べるのはメインディッシュのみ、サラダや汁物などサイドメニューは同じもの。

総カロリーも記載されている。

Aは600kcal、Bは800kcalとか差もかなりある。

これは体感だが、一日の総カロリー量は決まっていて3食のバランスがとられている感じがする。

朝昼がかなりシンプルだと夕食にフルスイングしてくることがある。

朝:目玉焼き・昼:切干大根だった日の夕食はビーフストロガノフだった!脳が溶けるほど美味しく感じた。シャバの味。

逆に朝ごはんでちょっと頑張ってるときは夕食も干物だったりするので、個人的には「朝は頑張らなくていい…!」と思っている。

 

 

 

・ゴミは「感染指定廃棄物」

食器は全て紙皿、割りばし、サランラップでまるっと捨てられるようになっている。

食事が終わるとトレーを専用のコーナーまで持っていき「感染指定廃棄物」と書かれたゴツイごみ箱に全て捨てる。

ゴミ箱にはバイオハザードでよく見るあのマークがついていて、

私たちが何気なく捨てたこのゴミたちがいかに厳重な廃棄のされ方をするのかと想像して少し怖くなる。

 

 

・採血/レントゲン/検尿/投薬

上記が2日に一度行われる。

特に採決は毎回短い試験管4〜5本分くらいとられるので献血レベルだ。

私は貧血の気はないが、短期間でこれだけ採血するので注射する際は必ず寝た姿勢で行われる。

注射はほとんど痛くない。そこはさすがプロだ(ホントにありがたい…)

レントゲンは出張版の小型のものがベッドまでやってくる。

ベッドを起こし、背中に遮光版のようなものを敷き、息を少し止めるだけですぐ終わる。

検尿はそのまんま。アビガンの副作用の確認要素が大きいのかと思う。

アビガンを飲むと一時的に尿酸値が上がるらしい。もともと糖尿持ちだったりする人の症例が大きいのは、

腎臓機能の良不良によるものが大きいのかもしれない。

 

 

・家族で入院のケースも

私の隣の大部屋には、ガーナ系?の外国人の4人家族が入院してきた。

直接話したりはなく、旦那さん(身長190cmくらいありそう)とすれ違うくらいでコミュニケーションはほぼ無いのだが、

1〜2歳くらいのお子さんの泣き声がよく聞こえてくる。いたたまれない気持ちになる。

私にも2歳の息子がいる。

幸い息子も妻も陰性だったが、もしどちらかが陽性だったら、親子共に入院だったであろうことは予想できる。

家族で入院、、、想像できない状況だ。

特に子供からすればストレスと退屈極まりない環境で我慢できようはずもない。

騒ぐこともできない、親も周りの目を気にしなければならない、休むに休めない、想像を絶するストレス環境だ。

感染症被害は親族にも及ぶ。

容体変化を察知して、軽い風邪かな?くらいの段階から部屋を分けて隔離生活にしてくれた妻は本当に判断が素晴らしかったと言える。

 

私が入院している間も、陰性判定の家族(妻・息子・妻の妹さん)は保健所の指示で外出禁止、

自宅待機を命じられている。

生活しながら、子育てしながらの隔離生活の大変さも計り知れない。入院の方がよっぽど楽かもしれない。

たまに送られてくる息子の動画では、髪を切ってまた違う表情を見せるおうになった彼の姿があった。

 

はやく退院したい。

息子をだっこしたい。遊んであげたい。

感染したこの手でいつものように触っていいものかと葛藤はあるけれど、

許されるなら思いっきり遊んであげたい。

 

いつも通りの世界に戻るのにどれほどの時間がかかるかわからないけど、

一日でも早く、元通りになってほしい。

心からそう思う。

 

 

 

 

 

 

治りかけてきたからこそ心配すること

  • 2020.08.29 Saturday
  • 09:48

 

どうも

 

コロナと全然関係ないことばっかり書いて迷走甚だしい私です。

相変わらず髪型と髭はジョンファヴローです。

 

 

さて先日の回診で順調に回復しているとのことがわかり、

入院生活も終わりが見えてきました。

 

マジで良かった。。。

毎日人と話さずやること無しは気が狂うよ。。。

本読んだり映画見たりもちろんいろいろやるわけだけど、

本質の部分が満たされないんだよね。

 

期間限定の無人島生活とか憧れてたけど、

これはダメだわ。多分「生」に集中できない限りはつまらない。

人生のリストから消します。

 

 

 

 

病院内では出歩くことは推奨されておらず、基本一日中をベッドの上で過ごすことになる。

今思えば入院してすぐの倦怠感・だるさは半端じゃなかった。

当時はちょっと体が重いなくらいにしか感じてなかったけど、とんでもない。

そもそものだるさが全身を覆い、あらゆる動作にやる気が出ない。

横になるが眠くはないので、ずっと横たわるだけ。

味がしなくなるので食事も楽しくない。

お腹が減らないのでお菓子も食べたくない。

運動してもすぐ息があがるし、そもそも肺炎の悪化の危険があるので筋トレも禁止。

それが2週間。

 

普通にならないと省みることができないけど、なかなかハードは状況だったと感じる。

 

やっと終わりが見えてくると気をつけたいのが、二次感染。

 

一度罹ったからといって抗体ができているのかどうかもよくわからないウイルスだけど、

日々入院患者は入れ替わり、新たな陽性者が同じフロアにやってきている環境であることを忘れてはならない。

 

日常とは比較にならないほど、陽性者と身近な環境がこの感染病棟というところだ。

院内の感染諸対策は、ウイルスを外に出さないことには徹底されている。

医療従事者の防護服やウイルス対処、

毎日担当を変えることでの濃厚接触頻度の低減、

ナースステーションも回診も完全に隔離することで感染を防止している。

 

だが、病床そのものの二次感染対策は万全とは言えないのが実情だ。

シャワーも洗濯機も共用、

フロアが同じであれば、病室を出れば新たな感染者とすれ違うことも多々。

陽性反応が出て入院した時と同じ布団・枕で生活している。

抗体があればこそ大丈夫なのかもしれないが、そうでなければ温床であることは疑いない。

 

退院が近づいて元気になるからといってアクティブに過ごしていいものではない。

あくまで「完治・退院」が目的。

それ以外に目が行って本質を見失ってはいけない。

退院時に、全てを消毒殺菌することを忘れてはならない。

いま、自分がいる環境が、世間の注目を最も集めている場所であることを自覚せよ。

 

 

…と、

体調が戻って来たからこそ調子に乗って崩しがちな自分への戒めの回としました。

もう二度とこんな経験はご免こうむりたい。

だからこそ、無事に退院するぞ!

 

 

さあ、なんだか強張った話になってしまったので、

どうでもいい心配の話もしておくとしよう。

 

「私はクーラーがあまり好きではない。」のお話し。

 

 

涼しいのは大好きだ。サラサラしてるものも大好きだ。

けれど、家では必要を感じない限りクーラーを消す癖がある。

同居家族はそれをいやだと思われているかもしれない。

なぜか。

 

それは、ただ生活していることにコストがかかっている感じがイヤなのだ。

つまり漫画喫茶も苦手。時間制でお金がかかると、その時間内に何かしなくてはとソワソワしてしまう。

暑い日に涼しい部屋に入って「さいこーーー!!!」は完全に同意するんだけど、

外が涼しくなってくると同時にちょっとソワソワする。

 

もう切ってもいい頃だろうか、

いや湿度がかなりあるあら、温度差は無くてもベタつくからイヤだな、

あ、でも外も風出てきたからその心配もないかも?

けど虫入ったらイヤだしなぁ…

 

と余計なことばかり考えている。

 

 

そんな私が、入院生活明けで心配なこと。

割とクーラー無しで頑張ってきた私が、

この2週間というもの毎日クーラー生活にどっぷり浸かってしまっていることだ。

 

 

クーラー24時間×14日間

336時間もつけっぱなし!

20,160分もつけっぱなし!

1,209,600秒間もっっ!!

 

 

まぁ身体が涼しいのに慣れてしまって、

家帰ったら暑すぎないか心配、というだけの話ですね、これ。

 

そんなことを考えるくらいヒマだと思ってください。

それがコロナ入院生活というものです。

 

そろそろ本格的に書くネタがなくなって参りました。

明日は何について筆を汚すのか、こうご期待!

 

映画をみよう、死ぬまでに1000本。

  • 2020.08.28 Friday
  • 10:22

 

どうも

 

毎日のスケジュールは先日ブログに書いた通りですが、

その中でも特に心の拠り所となっている映画について語ろうと思います。

 

 

もともと私は映画が好きだ。

 

そのルーツは父親にある。

どの家庭でも多分に漏れず、幼少期に「金曜ロードショー」「日曜洋画劇場」といったTV番組の機会で映画に触れることが多いだろう。

うちもそうだった。

そして怖くはないが口数の少ない寡黙な父親は、映画のことをよく語ってくれた。

この俳優が格好いいんだとか、これはスタントマンではなく本人がやってるんだとか、この人は監督もやってるんだとか、

今思えばそんなに特別なことを言っていたわけではないように思う。

けれど当時は、熱心な父親から聞く情報はどれも特別に思えた。

 

 

当時の金曜ロードーショーは比較的同じハリウッド映画ばかり放送していた。

Back to the future、インディジョーンズ、ホームアローン、天使にラブソングを…

なので何度も観ることになるしビデオに録画してまで見ていたので、セリフを暗記するほど見た覚えがある。

それもあってか、完全にこの時期の作品に心酔している自分がいる。1990年代の洋画は私の中で神格化されている。

 

つまり我が家にとって数少ないコミュニケーションツールのひとつが映画で、

それを介してる時だけ、父親と熱く話せていたような気がする。

 

今、なぜ私が映画が好きなのか。

それは「美女と野獣」の中で野獣が代弁してくれていた。

「物語は良い。自分を、どこか遠いところへ連れて行ってくれる。自分が何者なのかを忘れさせてくれる。」

 

ようは現実逃避なのかもしれない。2時間のトリップ。

そして、そのトリップ(旅)から帰って来た時、その旅の様子について語るのが好きなんだ。

同行していなくとも、同じ景色をみた人と「あのシーンはどうだ、この俳優はどうだ」と語っていることこそが

本質な気がしてならない。

 

今の私の趣味のひとつに「Filmarks」がある。

映画版の食べログのようなもので、観た映画に点数をつけて感想を書いたり、

自分がフォローしている人のレビューを見ることができる。

 

 

これを見つけてからというもの、映画好きに拍車がかかった。

 

知り合いだけでなく、全ての映画好きと繋がることができる。

そして面白いことに映画には好き嫌いが別れるので、同じ作品を見ても点数がまったく違ったり観点が違ったりもする。

自分と近い観点の人を見つけてフォローすると、その人が高く評価する映画は不思議と自分にも合うことが多いのだ。

これにより、何百万という作品の中の当たりはずれの打率が極めて高くなった。

 

そしてもうひとつ、その人が見てきた映画が並ぶ書棚にはその人の人生が現れると思っている。

Filmarksでも今まで見てきた映画を一覧化でき、点数順に並べたりする機能もある。

好みの似た人の書棚を拝見するのも楽しいが、

私の目標は「生涯1000本の名作を観る」こととしている為、

目標まであと何本かもわかる。

現在295本。まだ1/3にも満たない。

だが達成困難なくらいがちょうどいい。

 

 

不覚にもこの入院期間というものは映画だけは見る時間がある。

特に今までなかなか見る機会が無かった歴史的名作といわれる作品や3時間を超える長編まで。

日常生活で選びたくなる普段の映画はどうしてもエンターテイメントに偏る。

この時期にしかできないこと。家族とも子供とも切り離されたこの特殊な期間を、

私は映画に使うことに決めたのだ。

 

入院期間中に観た映画をご紹介。

 

 

1:Rocket man

エルトン・ジョンの自伝を基にした作品。

自伝ものだとボヘミアンラプソディーが記憶に新しい中、健在なアーティストの作品は現在へのつながりが見えて面白かった。

 

 

2:up grade

半身不随の男がAIによって四肢が動く自由を手に入れるが、次第に支配されていくお話し。

AI[ステム]の存在感が抜群。近未来ものの中ではかなり面白い部類に入る。

 

 

3:プロメア

スタジオトリガー色が全面に飛び出す熱血ロボアニメ。

絵的にはチカチカして面白かったけど、内容は薄くてつまらなかった。

 

 

 

4:ガガーリン 世界を変えた108分

世界で初めて宇宙遊泳に成功した宇宙飛行士ガガーリンの史実に基づく映画。

ロシア特有の視点で捉えた英雄ガガーリンを神格化している内容だった。アメリカ視点のファーストマンと合わせてみると面白い。

 

 

 

5:LION 25年目のただいま

幼少期の事件で親元を離れることになり消息不明、25年間目に故郷をGoogle Earthで発見して母に会いに行く実話をもとにした映画。

最後に本人が出てくるのが衝撃的。Googleもすごいけど、会いに行くか否かの本人の葛藤がメイン。良かった。

 

 

6:ハドソン川の軌跡

空中でのエンジントラブルでハドソン川への緊急着陸を選んだパイロットの実話。

結果乗客は助かったが、正しい判断だったのかを自問自答し続ける心の中の葛藤が中心。助かったんだからいいじゃん。真面目だなぁ

 

 

 

7:9 9番目の奇妙な人形

ティムバートン監修のCGアニメ。

不気味な世界観を期待してたけど以外と全年齢向けで物取りなかった。アクションはピタゴラ装置みたいで面白かった!

 

 

8:雨に唄えば

無声映画からトーキー映画に変わる時代、ミュージカルが生まれた時代の映画。

俳優のダンス・歌・演技・どれも別格過ぎて最高だった。歴史に名を遺す名作。

 

 

9:サマータイムマシンブルース

2000年代の痛くて恥ずかしい舞台演劇ノリの和製SF。

木更津キャッツアイが好きな人はぜひ。

 

 

10:20センチュリーウーマン

1960年代ながら開かれた女流家庭で子供を育てる母と子と家族の葛藤の物語。

うちと重なる部分が多くて考えさせられた。隠さず話すのは大事。

 

 

11:ファイティングダディ 怒りの除雪車

ノルウェー映画。タイトルがアホ過ぎだけど本人たちマジでやってるからまた猶更面白いという超シュール作。

タイトルに見合わず、雪峰を除雪車が走る美しさは一見の価値あり。

 

 

12:Yesterday

みんなの記憶からビートルズがいなくなって、自分だけが覚えてるとしたら…というお話。ここだけでわくわくするよね。

ビートルズ愛に満ち溢れていた。けど脚本は恥ずかしくなるほど中学生っぽい。エドシーランが変な役で出てるw

 

 

13:ジャージーボーイズ

フォーシーズンズの自伝。正直あんまり面白くなかった。

 

 

14:すばらしき映画音楽たち

映画音楽の制作にスポットライトを当てたドキュメンタリー。

ジョンウイリアムスとスピルバーグがETの音楽作るシーンとか…天地創造の瞬間映像だろこれ。最高過ぎてヤバイ。

 

 

15:シンドラーのリスト

ホロコースト、ナチスによる大量虐殺のテーマにした歴史的価値のある名作。

残酷な場面が3時間以上ずっと続く中で、少しづつ変化していく武器商人オスカー・シンドラーとはいったいどんな人物なのか。

直視は辛いけど、観る価値のある映画だと感じた。

 

 

以上。

まだ入院折り返し地点なのでまだまだ増える予定ですが、

まー語りすぎたのでここらへんで。

 

お付き合いいただきありがとうございました(本当に。)

 

 

音楽は自由だ

  • 2020.08.27 Thursday
  • 09:43

 

どうも。

髪はヘルメッポ化だが、髭は不始末に伸びてきてジョンファヴローみたいになってきてる私です。

 

どうせ髭生えるならもっとビッシリかっこ良く生えてほしいものですが、

なんか山賊感というか海賊感というか、とにかくみっともない感じで生えててイヤな感じである。

 

 

 

さて本日は音楽について語ると予告しておきましたが、

その前に私の好きな映画について語る必要がある。

それは「ショーシャンクの空に」という映画だ。

 

 

云われなき罪で囚人となった主人公が脱獄を果たすまでの物語。

とてもよくできた脚本で伏線や仕掛けに驚かされ楽しいし、知的な主人公に引き込まれる名作なのだが、

私が好きな理由は別にある。

 

 

囚人たちは囚役や強制労働の合間に、格子ごしに空を見上げては「シャバに出たらあれをしよう、これをしよう…」

と、夢うつつに語る。

だがその理想は刑期が終了しない限り叶わないものばかり。

夢を見る分、それが叶わない現実の実感が湧き、囚人たちはため息をもらすばかりだった。

 

規則を守り勤勉に働き模範囚となっていた主人公は、そんな囚人たちに自由を感じさせたかった。

彼は放送室に忍び込み、普段業務連絡でしか使われない館内放送マイクに蓄音機をかたむけ、

「フィガロ」の結婚」を流した。

 

 

囚人たちは驚き、思わず作業の手が止まる。

クラシック音楽に趣がある者などおらず、その音楽が何なのか、誰の曲なのかもわからない。

主人公が放送室をジャックしてまでその放送をしていることも知る由もない。

ただ、その音楽が放送で流れている間、目を瞑って音楽を楽しめば、

そこには高い壁はなく、外で音楽を聴いていることと変わりなかった。

主人公は、この心の自由を囚人たちに伝えたかったのだ。

 

放送を聞きつけ怒り狂った看守が放送室に詰めかかる。

出てこい!ただじゃおかないぞ!と怒り叫ぶ看守に目をやり、主人公は蓄音機に手をかける。

音を止めるどころか、更に音量を上げ、一層に館内は音楽に満たされるのだった。

 

 

何度みても新鮮に心が洗われるような気持になる。

大好きなシーンだ。

 

陰鬱になりやすい入院生活で、やはり心の拠り所になっているのが音楽だ。

囚われてるわけではないが、自由が無い生活では似たような気持ちになる。

そんな時はyoutubeでもサブスクでも、音楽を聴くようにしている。

目を瞑れば、家で音楽を聴いているような気持にもなれる。

それだけじゃなく、音楽は明るい気持ちにもさせてくれる。

 

このブログを書く時も必ず音楽を聴いている。

筆が進む進む。

 

よく聴いてる曲一覧

・vitage trouble:Blues hand me down

・クリープハイプ:栞

・back number:高嶺の花子さん

・フジファブリック:若者のすべて

・the back horn:美しい名前

・oasis:Don't look back in anger

・beatles:strawberry field forever

・椎名林檎:長く短い祭

・スキマスイッチ:奏

・litte glee monster:永遠に

・Mr.children:手紙

 

音楽のこと語ると言っておきながらほとんど映画の話だったな。

 

明日は、入院生活中に見ている映画について語ります。

 

 

 

病室から世界旅行に出る

  • 2020.08.26 Wednesday
  • 09:41

 

どうも。

髪が伸びてきて横に広がりヘルメッポ化してきている私です。

 

 

髪切ってから入院すれば良かった…。

 

 

さて、入院生活は暇だ。

 

社会人になってから「ヒマ」という感覚をとんと味わっていなかった。

仕事は忙しいし、独身時代は休日も何かしら予定を入れるし、疲れ切ってる日は寝てればヒマということではないし。

何よりスマホの普及は大きい。

手の中に検索ツールとコミュニケーションツールがあり、起動0秒で情報の大海にアクセスできるなんて退屈しようはずもない。

 

そんな時代において、いま私はヒマである。

贅沢な悩みであることは他ならぬ私が一番理解している。

やろうと思えばやるべきことはたくさんある。

だがそれに取り掛かるほど、心と身体の余裕が無い時、動けないものだ。

あんなに大好きは映画も、やはり「観たい」というエネルギーが根源にあったんだなとよくわかる。

ガソリンが無ければ車が走らないように、今はどこにも行けない車のような気分だ。

 

 

何がしたい?

自由にあちこちに行きたい。

行ったことのない場所より、今は昔言った場所へ赴きその頃を懐かしみたい。

疲れてもいい。むしろ疲れ果てて熟睡したい。

 

そんな折、ちょうど課題図書の一冊にGoogle人事副社長の本があったことを思い出した。

読み進めていくうちに、Googleが切り開いた世界の一つ「Google Earth」の章があった。

航空写真を超えて、その場所に立っているような体験はできないかというアイデアから生まれたストリートビュー機能。

そして世界中のストリートを網羅する果てしない旅。

 

そうだ、今まで行ったいろんなところにGoogle Earthで行ってみよう。

閉鎖的な大部屋から一歩も出ずに世界旅行に行ってみよう。

 

 

まず目指したのはアメリカ グラウンドゼロ。

私が20代最後の年、初めて海外一人旅に出た際に最初に目指した場所。

片道17時間くらいかかったあの旅路がクリック2回で済んだ。

すぐズドンと現地というのも情緒がないので、

当時の旅と同じく最寄り駅に降り立ち、徒歩(風のクリック)で敷地に入る。

そうそうこんな感じだった。

 

 

 

一周する黒い石碑には被害者の名前が全て掘られ、花が手向けられたりしていた。

それはストリートビューでは遠巻きにしか見ることはできなかった。

仕方ないけどね。

 

次に向かうのは、セントラルパークのダコタハウス。

ジョンとヨーコの住んでた家ね。

 

ミスチルの歌詞にもたびたび登場する「ダコタハウスの前の道で、恋人たちとすれ違う」を本当にやってみたところ、

年末のニューヨークだったのでめちゃ寒く「僕はコートの襟を立てて、ああ君に抱きしめてほしい」だったのを思い出した。

 

 

 

そこから徒歩10分ほど。

クリックなら2〜3回で、公園内のストロベリーフィールドに辿り着く。

imagineの石碑があり、ここの写真はプリントしてオリジナル眼鏡のテンプルの柄にもしている。

当時は観光客で賑わっていたけど、ストリートビューの撮影が早朝だからか誰もいない。ランニングのおじさんが一人だけ。

いろんな人が花を手向けてたんだよなぁ

 

 

と、

こんな調子でニューヨークをかけずりまわり、

そろそろカンボジア編に突入するか、というところでやめた。

 

 

以前、後輩と、VRが進化してストリートビューがさらに更新され続ければ、

世界旅行でこへでも行けるんじゃなか!?と話したことがあった。

無料でどこへも行けるんだから旅行産業は終わる!とかね。

 

そんなことはないよ。

やっぱり、直接行くのが楽しいよ。

そこにある雰囲気が〜オーラが〜とか言う気はないんだけど、

あの高揚感とその場を共有する人々、そして帰り道の余韻やちょっとした寂しさ。

それがないと、それはただの写真なんだよね。

 

 

ストリートビューは偉大だけど、なんだかリアルへの想いを増幅させるだけの結果になった気がする。

まだ見たことのないものを、今度は家族で見てみたいな。

お金も時間も余裕はないけど、それでもちょっとは行けるでしょう。

そんでまたこんなタイミングで、その時のことを振り返ればいいんじゃないかな。

その時にまたストリートビューの有難みを知るでしょう。

 

 

 

明日は、音楽について語ります。

 

 

私が2時間で小室ファミリーに仲間入りした日のお話し

  • 2020.08.25 Tuesday
  • 09:29

 

前述した個室で悠々と生活していたところ、晴天の霹靂。

 

「KOROSUKEさん、咳もなしいし調子いいので、大部屋に移りましょうか。」

 

え、引っ越しとかあるの。

確かにここ数日は好調ですが!

日常で崩れた生活リズムを取り戻して快適ですが!

子供に「アンパンマン見せて」と言われてなかなか見れないニュースが毎朝見れて好調ですが!

そのパターンあるのか…!

甘やかされて個室に順応しきっていた私にとってショックなお知らせだった。

まぁ経過良好だからこその処置なので、いつまでも個室が必要な状態のがヤバイけども。

確かに仰る通り、もっと重症者の方が来たら使ってほしいと思います。

 

というわけで別れは突然。9時に言われて11時には引っ越しというスムーズな人事異動。

 

 

新たな部屋は同じフロアの端から端への移動、4台のベッドがある大部屋。

4台あれど先客は1名のみ、私を入れて2名で全員の部屋だった。

この県では、今のところ病床不足ということは無さそうだ。

とりあえず病人でゲホゲホごった返した病室でないことに一安心。またウイルスお替りしちゃうからね。

 

 

同室とはいえ感染病棟なので、交流はしない方が良いと思い、隣人さんには会釈程度。

小室哲哉似の疲れてそうな20代男性だったので、私は勝手に彼のことをTK(Tetsuya Komuro)と呼ぶことにした。

 

↓全盛期よりも最近のTK寄りだ。苦労してるのかな

 

 

 

さて困ったことにこのTK、生活音を立てずに生きるタイプの人間のようで、

カーテン2枚越しにそこにいるはずなのに物音が一切しない。

こちらはと言えば寝返りするしずっとベッドは辛くなるので立ったり座ったり体操したりと縦横無尽に動き回るので、

向こうからしたら生活音がうるさいに決まっているのだ!

厚顔無恥とはよく言われる私でも、この割合はさすがに忍びない。

少しでも音を控えなければ…と、この感じが大部屋のイヤなとこなんだよなー!!

 

この日を境に、TVもつけれなくなり、LINE電話も出来なくなり、ブログのタイプ音も静かに静かに…という具合になってしまった。

別に怒られるわけでもないんだけど、相手のストレスの基になりたくない心理というか。

私が相手にされたくないことはしないでおこうという心理的ブレーキがかかるようになった。

 

TK、君がいっそ野暮で粗野な暴れん坊だったら私はいっそ楽だったのかもしれない。

…いや、そんなことないか。同室がぐいぐい来るタイプだったら最悪だわ。

良かったTKで。うん良かった良かった。

これからも宜しくねTK。

私も今日から小室ファミリーさ。

 

ブログを書く時は音楽を聴いているのだが、この日からセットリストにTRFが加わったのは言うまでもない。

生活リズム

  • 2020.08.24 Monday
  • 10:09

入院して数日が過ぎた。

 

最近は生活リズムみたいなものが生まれてきている。

というよりリズムを作るようにしている。

どこまでもダラダラできてしまうし、

後述するが私はとにかく予定が好き(というか強迫観念?)なので、

ルーティーンを決めておいた方が精神衛生上、健全なのだ。

 

 

6時:起床

 消灯が早くて夜すぐ寝るので、この時間には起きてしまう。

 日常では6:30に息子のボディプレスで目覚めるので、ずいぶん快適だ。

 

7時:モーニングルーティーン

 ネットチェック、アプリゲーム、トイレ、歯磨き、軽いストレッチをやる

 

8時:朝食

 前日選択した朝食がならぶ。大体パン指定。牛乳が出るのが死ぬほど嬉しい。

 

9時:仕事のメールチェック

 やりすぎない程度に。首は突っ込まず現状把握程度に留める。

 

9時半:ブログを書く

 いつまでネタが持つやら…

 

10時:課題図書を読む

 日常生活でなかなか読めない分厚い本、4冊持ってきたので入院生活中に読破したい。私は読書が苦手だ。

 

11時:youtube見る

 creaters fileと亀田誠二のベース教室とサンドウィッチマンのラジオにドハマりしている

 

12時:昼食

 大体おなか減ってない

 

13時:採血なりレントゲンなりなんかしら治療系

 これが無い日は映画が1本増える(最高)

 

14時:アマプラで映画見る

 wifi飛んでてマジで良かった… 子供が生まれてからエンタメ系ばっかりだったので、全然観れていなかった古典とドキュメント系中心

 

16時:filmarksにレビュー書く

 私の密かな趣味。生涯1000本レビュー目標、現在290本。

 

17時:シャワー

 予約制なのでこの時間じゃないことも。大体シャワー前には軽く運動して汗をかくと得した気分に。

 

18時:夕食

 大体おなか減ってない

 

19時:課題図書を読む

 前半の進み次第。

 

20時:ストレッチと軽い運動

 なかやまきんに君の「世界一簡単な筋トレ」の一番軽い奴をやる

 

21時:消灯、寝る

 意外とすんなり寝れる。

 

 

ことごとく感じるのは、自分は予定を詰め込まないといけない生き物ということ。

ぼーっとしていると、なんかあれしなきゃいけないんじゃないかって気持ちに自然となる。強迫観念に近いかもしれない。

 

そして、何かしら意味を求める。

入院生活、2週間、何か得たのかと。他でもなく自問自答する。

一番得たいものは健康。完治。

そしてあわよくば平行して何かを得ようとしている自分がいる。

ようは貧乏性か欲張りなんだと思う。

サイドメニューを求め過ぎてメインディッシュを逃がすという失態を何度も繰り返しているが、

なかなか治らない悪癖。

 

まぁ、すぐやらなくなっちゃう3日坊主の自分に搭載されてるオプションなんだと思う。

てんてんと種が落ちている道を、種を食べ拾いながら歩くリスみたいに。

ちょっと進んでカリカリ…ちょっと進んでカリカリカリ…

短い目標をてんてんとこなして、いつの間にか遠くまで来てましたみたいなのが性に合ってるんだよね。

 

 

まぁ今は間違いなく健康第一です。

だって下手するとシャバに出られないもんね。

息子とも妻とも会えないからね。

脱獄したって体内のヤツがついてきちゃうので、とにかくまずは治さないと。

 

 

家庭のプリズンブレイクがシーズン4でとまっているので、早く見終わりたいなぁ

あと半沢直樹も3話で止まってる。最新話まで追い付いていればTVで観れたのに…!

 

 

アビガン

  • 2020.08.23 Sunday
  • 09:25

 

入院2日目

 

昨日のCT検査の結果、わずかに肺に影があるとのことで肺炎の恐れがあると診断される。

 

肺炎?

 

 

コロナのくせにほとんど咳が出ない私からするとピンとこない。

でも症状が出てないだけでこれから咳が出たらしんどいので、先んじて治療しましょうとのこと。

何事も早い方がいい。お願いしますの一択です。

 

そして届けられたのが、今回のテーマである「アビガン」の同意書だった。

 

アビガン、名前はニュースでちらほら聞く。薬の名前でコロナに効く?とかなんとか。

同意書とはこれ如何に?

読み進めていく上で、同意書が必要な理由が見えてくる。

 

・新薬なので、ヒトの治験が完全に完了している薬ではない

・動物実験では、投薬後14日間以内の妊娠に催奇形性が発生している

・14日間経過以降は上記症状は認められていないが、100%を保証することはできない

・その他副作用が出る可能性も同様にゼロではない

etc...

 

息子ひとりの家庭で、もう一人は兄弟がほしいとよく話しているうちからすれば、

この内容はショック以外の何物でもなかった。

 

もちろん、14日間以上の間隔を開ければ何もないとわかるし、極めて可能性が低いことも理解できる。

けれど、確証されてないことがこんなに不安だとは。

その薬以外に、新型コロナに対抗する薬が発見されていないという事実。

いや、正確には「新型コロナに対して効果が期待できる」であって、効果すら確証されていない。

そんな不完全なものに身を委ねなければならないのが、この新型コロナウイルスと戦う唯一の武器という事実。

今、私は咳もないし微熱だし、見た目は普通の人とそう変わらないだろう、

だからこそこんな悠長なことに悩んでいられるんだとも思う。

重症者なら、迷わず接種する以外選択肢もないだろう。

 

すぐにサインはできなかった。

医師と薬剤師さんに妻に連絡したい旨を伝える。

こういったリアクションは珍しくないようで、もちろんどうぞという反応だった。

 

ドキドキしながら妻ちゃんに電話する。

LINEのビデオ通話が繋がり、息子のドアップで繋がった。

 

「ぱぱー!」

あ、泣ける。

 

一通り息子と会話のようなものを楽しんだあと、妻ちゃんにアビガンのことを伝える。

彼女の主張はひるまず淀まず、一貫したものだった。

「飲むしかないっしょ!未来のことは心配してもしょーがない!今できることやんなきゃ!」

 

私は背中を押してほしかったんだと思う。

こんなに勇気づけられたことはなかった。

自分の弱さを恥じたし、情けないとも思った。

けど、この人と結婚してよかったと心の底から思った。

私に足りないものを持ってる。それを、私にわけてくれる。

医師に言われても信じられなかった「大丈夫」という言葉が、すんなりと納得できた。

こんなコロナのドタバタに限らず、

これからもずっと、きっと大丈夫だと思えた。

 

ひとしきりメソメソと怖かった旨を吐露したあと、ササっとサインをして提出し、

その日の夕食から、食卓にアビガンの錠剤が並ぶようになった。

これからよろしくアビガン。

私の中のよくわからない悪い奴をやっつけてくれ!

 

↓妻ちゃんと話す前のアビガンのイメージ 

 

 

↓話したあとのアビガンのイメージ。 医療ロボ的な?

 

薬って、めちめちゃ実験されてほぼ100%大丈夫ってやつだけが、私たちの手が届くところに並んでいるんですね。

新型コロナワクチン、発見されてほしいものです。

この葛藤を、おそらく感染者の多くが経験しているはずなので。

 

 

びびっていろいろ書きましたが、飲み始めて数日経ちますがなにも副作用ないし、

むしろどんどん回復に向かっているので、ご心配なく!!

 

びびりなんですよ私。